こんにちは、理人です。
今回は、お金とは一体何か?その本質を解説いたします。世界の99%がこの事実を理解していません。
この記事を読むことによって、お金に対して冷静に向き合うことが出来るようになります。世の中を見る目が180度変わります。
お金とは信用である、価値である。こういった抽象概念ではなく、具体的に何かを証明します。ぜひ最後までご一読ください。
お金とは貸し借りの記録
いきなり本質からいきます。お金とは
貸し借りの記録
です。もう少し専門的な表現をすると債務と債権の記録ですが、出来るだけ専門用語なしで解説したいのでご了承ください。
私たちの普段の支払い。それは、誰かの貸し借りの記録を移行させているという行為です。
解説しましょう。下記の図をご覧ください。お金が誕生する瞬間です。
男性「料理人さん、バナナをください。今度返すので1000円は借りでお願いします」
料理人「OK。じゃあ男性に1000円貸しでツケておきます」
男性は、料理人から1000円分のバナナを1000円分の借りを作ることで取引しました。
男性が料理人に渡した実態のない1000円の貸し借りの記録。これがお金の本質です。
果たしてこれがお金として機能するのか?次の図をご覧ください。お金が流通する瞬間です。
料理人「女性さん、本をください。男性さんに1000円貸しがあるのでその権利を渡します」
女性「OK。じゃあ今度、男性さんから1000円請求しますね」
料理人は、男性への1000円の債権者(請求する権利のこと)を、自分から女性に移行することで取引しました。(図の赤丸部分)
先ほど男性が料理人に渡した1000円の貸し借りの記録。この債権者を女性に移行することがお金の流通です。
このお金が流通して、図でいうバナナや本が取引されて全体が豊かになること。生活の質が上がることを経済成長と言います。
お金は財産だとか、価値あるものだとか、守らなくちゃいけないものだとか。そういった固定観念は全て捨ててください。
感情論は抜きにして、淡々と事実だけを受け入れましょう。
- お金の役割=モノやサービスを取引させること
- お金の本質=貸し借りの記録。債権者を移行させることで取引ができる
これがお金です。本当にこれだけです。
ちなみに、私たちが使っている1万円札。これは日本銀行の借用証書です。
債権者(請求する権利)は所有者である私たち。債務者(支払う義務)が日本銀行。
実際に一万円札を手にとってみてください。日本銀行券と記載があります。債権者はあなたです。
この、現在はあなたである債権者を、相手に移す(1万円札を渡す)のがお買い物です。
お金の条件は4つ
お金の本質は理解いただけたでしょうか。理解できていない場合は、先ほどの図を繰り返し見ながら想像してみてください。
点と点が繋がるように、ハッ、と目が覚める瞬間が来ます。
さて、お金として私たちが使えるようになるにはもう少し条件があります。
非常に単純なことです。貸し借りの記録である前提が理解できれば、スッと頭に入ります。
お金として流通する条件は4つ
- ①貸し借りの記録であること
- ②単位があること
- ③担保があること
- ④以上を共通認識として持ち、譲渡性があること
①貸し借りの記録であること
解説した通り。不動の条件です。
②単位があること
価値の尺度として単位があること。日本でいう円、アメリカでいうドルのことです。
先ほどの図では、同じ1000円と認識しているモノなので成立しました。しかし実際のモノの価値はバラつきがあるので、数値化と単位が必要です。
これによって、数値単位で債権者を移行することができます。100円の価値のガムに、500円分の債権を渡すと400円分の債権が返ってくるのです。これをお釣りと言いますね。
③担保があること
債務者(支払いの義務を負ったもの)に支払い能力があることです。図では、男性さんに支払い能力があるかどうかです。これが俗に言う”信用”です。
1万円札など現金紙幣の債務者は誰かというと、日本銀行です。
④以上を共通認識として持ち、譲渡性があること
①〜③を共通認識として持つことで、譲渡性がつきます。この共通認識がないとお金として流通しないのです。
例えばの話、1万円札。これって、私たちにとってお金ですよね?流通もします。
しかし、この1万円札ってブラジルとかで使えますかね?食べ物が買えますか?
こういうことです。私たち日本人は、①〜③の条件を共通認識として持っているので支払いとして受け取るのです。すなわち譲渡性がつきます。
この4つの条件が揃えばなんであってもお金になります。
例えば、スーパーの商品券。これはスーパーとスーパーの利用者の中ではお金として流通します。債務者はスーパーです。
お金は無限に生み出すことが出来る
最初の図で見た通りお金は、無の状態から貸し借りの取引をすることで誕生しました。
そうです。お金というのは、誰かが借りない限り絶対に生まれません。
私たち個人や企業は、銀行から借り入れをすることができますよね?あれは、個人や企業の借用証書を担保に、銀行預金を生み出す。という行為です。
銀行は数字を入力するだけで、銀行預金というお金をこの世に誕生させることができます。(借りる人がいれば)
そして、さらにここが私たちに関わる重要ポイント。
日本政府もまた、国債という実質無担保なものを発行するだけで、日銀当座預金というお金をこの世に誕生させることができます。
日本の借金1000兆円というのは、政府が日銀に対して借り入れている日銀当座預金の合計です。無論、この1000兆円は返す意味がないので、返す必要もありません。
自分の子会社に借りた金を返す必要があるのか?という話になります。債権者が政府だろうが日銀だろうが、私たちにはどうでもいいことです。
ここ20年以上(1997年以降)日本政府は、お金を発行して支出するのを削減し続けています。その結果、日本は十分にモノやサービスを生産する力はあるのにも関わらず、お金の総量だけが不足してしまっています。
この結果何が起こったかというと。
↓
モノやサービスが売れないので利益が下がり給料が下がる(不況と言います)
↓
給料が下がるのでさらにモノやサービスが買えない(貧困化と言います)
この負のループのことを、デフレスパイラルと言います。本当に愚かな話です。
この20年以上のデフレスパイラルで、日本中のサラリーマンが受けたダメージはこちら
▶︎就職は安定じゃありません。頑張っても無駄です【経済の仕組み上無理】
お金を理解すると世の中はおかしなことだらけ
いかがでしたか。お金って意外と単純ですよね。
お金の本質が理解できると、世の中の情報がいかに狂っているかが分かります。
例えば、
- 国の借金で破綻する!→無限に生み出せます。日本は通貨発行権があるので破綻不可能です。
- 社会保障費のために公共投資を減らそう→国の予算はお小遣い帳ではありません。財源問題がないので
- 年金がもらえない!→一方的にお金を生み出して配れるのでもらえますよ。ただ一方的に減らされてますが
- ボランティアで震災復興しよう!→何故普通に予算をつけて業者に発注しないのか・・・
日本のこういった通説には呆れ返ります。国の予算は、税収に制約を受けません。メディアの力というのは絶大ですね。恐ろしい。
「しかし、お金を無限に生み出せると言っても限界があるのでは?」
はい。理論上無限ですが実際の限界は、私たちの供給能力です。モノやサービスを生産する力です。
しかし今の日本は供給能力が余りすぎています。余るので生産能力を持て余してしまっている状態です。
商品が売れない、客が来ないと言う現象が全体で起こるのは非常におかしな事です。取引のためのお金は無限に生み出して、私たちの所得として分配することが可能なのですから。
その供給能力を私たちは本来、十分に受けられるはずなのです。誰もが便利な家電を持ち、美味しいものを食べ、生活の質を向上させることができます。
このことを日本国民全員が知れば、世界が変わると思いませんか?案外脚色されてもないでしょう。
いつか日本中に届きますように!!!
今回の講義は以上になります。
ありがとうございました。